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私たちはこう考える ~JP労組中央委を前に

今月初め、山口県で郵便事業会社の社員が配りきれなかった郵便物約三千通を隠していたとして逮捕された。二十三歳。封書や葉書を勤め先の車庫や自分の車の座席下に隠していたという。不祥事である。しかし、郵便の労働者がそうした状況に追い込まれているのも私たち郵便事業会社で働く者なら知っている。要員不足は慢性的だけれど、ことに昨年十月に行われた六十五歳以上の期間雇用社員一斉雇止めがそれに拍車をかけた。全国で約一万四千人もが職場を追われたのである。年齢による「定年」は元来、定期昇給や退職金のある正規雇用を前提としたものであって、そのどちらもない非正規雇用への一律適用は不当だ。雇止めされた人たちの労働権が奪われ、生活が破壊される一方で、人の減った職場では服務線表どおりの休息がとれない状態も生み出されている。新東京支店は集配課が無く内務の仕事ばかりだが、もし私が他の支店で勤務していて配達をやっていたとしたら、配りきれず持ち帰る事態を常態化させていたかもしれない。
 この十六~十七日に開催のJP労組第九回中央委員会では、私たちが置かれたこうした状況をふまえての議論が展開されるであろうか。事前に配布された議案書を読む限りでは否という他ないのは前回記事で述べたとおり。

  郵政改革法案に期待できるか

 その前回記事では、中央委議案がTPPについてウンともスンとも言っていないことにも疑問を呈した。その理由はおそらく、JP労組中央が目指す「郵政改革」なんて、TPPで吹っ飛ぶどころか、それと仲良く共存できる程度のものだからであろう。そういえば野田佳彦総理にしてからが、TPP推進を訴えた同じ舌で「郵政改革法案の成立」に尽力するともペラペラ述べたのであった。そんな「改革」でいいのか?
 一般には「郵政改革」はかつての小泉民営化と対立するものであるがごとくに受け取られている。たしかに、三年前の政権交代当時「民営化見直し」のエンジンだった亀井静香氏などにはそうした志向もあった。しかし、法案成立を至上命題として隠れ小泉連中と綱引きしたり狎れ合ったりしているうちにその志向はどこかに飛んでしまったようだ。彼が打ち出した「希望者全員の正社員化」が今やすっかり反故にされてしまったように。こんにちTPP推進派にも支持される「郵政改革」とは、「焼き直し小泉路線」のスタート以上ではない。

  三月十日に、こんな会があります

 であるならば、「郵政改革法案」の成立になにがしか期待をつないでも虚しいであろう。状況を切り拓くのは現場からの闘いを措いて他には無い。前記の六十五歳雇止めに対しては郵政ユニオンの労働者がその無効を主張して裁判闘争に立ち上った。支援し連帯したい。また三月十日(土)には都内で『かつての全逓運動から学ぶもの』と題する講座が行われる。その講師、Y・Iさんは我が新東京支店のOB。全逓東京中郵~新東京支部を通じて全逓内反対派の中心として活動されてきた方である。数年前に定年退職され、現在は地域ユニオンで労働相談にあたられている。私たちも助言をいただくことが多い。当日は、ことに中郵においてかつて闘われた分会独自の反合闘争の経験を中心に話をされる。今日に活かせるものがあるはずだ。私たちはこの講座に参加するつもりでいるし、多くの方が参加されることを呼びかけたい。(S・H)


HOWS(本郷文化フォーラムワーカーズスクール)講座

かつての全逓運動から学ぶもの 

     一分会役員の経験から


「臨調行革」さなかの1980年代なかば、全逓信労働組合の東京中郵支部において、一分会の決断によって独自で闘われた反合理化闘争があります。その闘いをふりかえりつつ、今日における現場からの労働運動再生への道をさぐっていきたいと考えます。

講師  Y・I(元全逓東京中郵支部第一特殊郵便分会書記長)
進行  T・H(JP労組新東京支部組合員)

3月10日(土) 午後1時 ~ 午後4時半

会場 HOWSホール

文京区本郷3丁目38-10 さかえビル2階(1階はコンビニのサンクスです。三叉路の角にある古い建物) 小川町企画内
(地下鉄丸ノ内線「本郷三丁目」下車。春日通りに面し、本郷消防署の向かい)
TEL 03-5804-1656

 本郷文化フォーラムワーカーズスクールhttp://www3.ocn.ne.jp/~hows/

●関連する記事として
▼『こんな議案でいいのか』(2012/02/01)

by voice-up | 2012-02-14 13:16 | 労働
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